スルガスキーム破綻

以前から言われていた事ではありますが、スルガ銀行からの
アパートローンによる破綻が、ここ数ヶ月でかなりの件数に
なっていると情報が入りました。

少し前にも、とある大家さんがブログに書いていましたが
スルガ銀行から借りて購入した物件が競売行きになっていたそうです。
「別に今に始まった事じゃないでしょ？」
「スルガに限らず、他でも起きてるでしょ？」
これは確かにその通りです。
ただ、これまでの件数とは比べ物にならない状態に今はなっています。
表立って情報が出てきていないだけで、水面下で任売や競売行きが
増えています。
表立ってこれらの情報が溢れた時には、もう収拾が付かない
状態だと言えると思います。
ちなみに、以前、大家さん達とこの話をしていましたが、
「ま、私たちは市場に出て来た破綻物件を安く買えるからいいけど」
という感じでした。
5〜10年以上前ならともかく、ここ2〜3年でスルガ銀行の融資で
初めて購入した大家さん達の多くは、黄色信号が付いているのではと
推測します。
もしかして、赤信号なのかもしれません。

なぜスルガ銀行のアパートローンが危険か？については、
今更書かなくても良いと思っていますので、全般的に言える事を
少し書いてみたいと思います。
そもそも、以下の点を考えずに購入に至っている方が少なからず
居る事が問題だと思っています。
・満室で無いと収支が回らない物件を購入している
・退去時に掛かる修繕費用／大規模修繕を全く考慮していない
・不動産所得税／固定資産税／所得税を考慮していない

これらをカバーするのは、属性が高いから故に可能な
「持ち出し」がメインだと思われます。
「持ち出し」が出来なくなった時点で、当然アウトとなります。
もちろん、自らの経営手腕や努力でV字回復している大家さんも
多いとは思いますが。

「融資が付くから」
「不動産会社さんがお膳立てしてくれてサインするだけだから」
「これで俺(私)も大家さんだ！」
「まあなんとかなるでしょ」
といった考えのまま、自らの物件理解・周辺状況把握・改善点の
検討・勉強といった事を怠っているならば、すぐにでも対応の為に
行動に移して欲しいと思います。

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